自動車学校は、一度、入学すると、おいそれと他の自動車学校に変わることができません。
自動車学校間で受けた学科や技能の受け渡しをすることができないからです。
ですから基本的に引っ越しが迫っている、学生が実家に帰っているうちに取得するといった、時間が限られているときに免許を取得することはあまりお勧めできません。
もちろん、そうした事情があることを考慮してくれる自動車学校は多いのですが、考慮といっても、技能の判定が甘くなったり、学科の試験が簡単になるわけではありません。
自分の能力が伴わなければ卒業できないのは、どのような事情があっても同じですから、その点は必ず念頭に置いておく必要があります。
このような自動車学校の特質があうために、次のような疑問を抱く人もいるでしょう。
もしも補習を受ける生徒の数が多いほど、自動車学校が儲かるなら、判定を厳しくするほうが自動車学校にとってはいいのではないか?という疑問です。
このことは、実際に安全に車が運転できるように、少し厳しい指導をする自動車学校ほど誤解されやすくなります。
実際には、儲け主義に走る自動車学校が生き残れるほど現在の状況は自動車学校にとって楽ではありません。
少子高齢化に加えて、若者の車離れまで噂される中で、自動車学校は入学者を集めるためにサービスを改善し、講習が受けやすいように様々な工夫を加えています。
このような努力をするうえで、一人の生徒の判定ポイントをきつくして、その生徒からお金を多く取るよりも、丁寧に指導して厳正公平な判定をすることで、自動車学校の評判をあげ、入学者を多くすることの方が得策なのは言うまでもありません。
それでなくても、現在はインターネットで悪い噂はすぐに広まってしまいます。
インターネットの掲示板等の情報は玉石混淆であるとはわかっていても、悪い噂には人は敏感です。
ですから自動車学校も一種のサービス業的対応を心掛けるところが多くなっているのです。
入学体験ができるところもありますし、実際に自動車学校に通った方の体験談を聞くのもよいでしょう。
信頼のおけるところって